
【活動報告】大分県九重町「ここわんフェス」ペット防災セミナー(2023年/令和5年)
2023年(令和5年)9月、大分県九重町にある九州災害時動物救援センターにて開催された「ここわんフェス」に参加し、ペット防災セミナーを実施しました。
当センターは、2016年の熊本地震において多くの被災ペットを受け入れた実績があり、当法人が一貫して取り組んできた支援活動の現場とも深く関わりのある場所です。
当日は約300名の来場者と、約150頭の犬たちが集う活気ある場となりました。木陰の涼風が心地よい環境の中、家族の一員であるペットを守るための備えについて、多くの市民の皆様と知見を共有しました。
九州災害時動物救援センターでの開催意義と専門家との連携
本セミナーを開催した九州災害時動物救援センターは、発災時の拠点として極めて重要な役割を果たしてきました。
当法人がこれまで環境省や自治体と協働してきたプロジェクトにおいても、こうした救援拠点の維持と機能強化は最優先課題の一つです。
イベント中には、福岡VMAT(災害派遣獣医療チーム)の船津先生ともお会いすることができました。
獣医療の最前線で活動される専門家との情報交換は、当法人のセミナー内容に医学的・客観的な裏付けを加える上で非常に有意義です。
多角的な専門職種が連携するネットワークの構築は、地域防災力を高めるために不可欠な要素となります。
次世代が描くペット防災の未来:高校生との対話とオンラインレクチャー
セミナー終了後、学校でペット防災の研究に取り組んでいるという高校生から、非常に熱心な質問を受けました。
若年層が地域の安全とペットの福祉を自分事として捉え、論理的に探究しようとする姿は、今後のペット防災のあり方を大きく変える可能性を秘めています。
後日、この高校生の皆さんに対してオンラインでの個別レクチャーを実施し、現場の一次情報に基づいた専門知識を提供しました。
若い世代が持つ柔軟な発想と行動力は、これまでの慣習にとらわれない画期的な対策を生み出す源泉となります。
経験を正しく伝える専門家としての責務
ペット防災に関心を持つ若者が増えている現状において、経験豊富な我々が果たすべき役割は、正しい基礎知識を正確に伝承することです。
誤った情報や根拠のない対策は、有事の際にかえって混乱を招くリスクがあるためです。
当法人が持つ熊本地震での長期支援経験や、内閣府の事例集にも掲載された具体的な官民連携のノウハウを、理論立てて教育現場に提供することは、社会全体の防災リテラシー向上に直結します。
次世代の探究心に応え、客観的で信頼性の高い情報を届けることは、我々が担うべき重要な社会的責任であると考えています。
平常時からのネットワーク構築と共生社会の実現
「ここわんフェス」のような親しみやすい場での啓発活動は、防災を日常の延長線上で考えるきっかけとなります。
ペット防災の本質は、発災時の対応だけではなく、平常時から如何に良好な地域コミュニティを形成し、適正飼養を徹底するかという点に集約されます。
飼い主同士、あるいは飼い主以外の人々とも良好な関係を築くことが、災害時における円滑な救護体制の土台となります。
今後も当法人は、専門家や地域住民、そして次世代の担い手と連携し、誰もが安心して暮らせる社会の構築に尽力してまいります。
【実践的な知見に基づくセミナーのご案内】
NPO法人ペット防災ネットワークでは、実際の被災地支援で得た経験とその後の検証に基づき、現場で真に役立つ「実践的なセミナー」を提供しています。
自治体、飼い主、ボランティア、そして事業者の皆様、それぞれの立場に最適化したプログラムの詳細は、以下の案内ページよりご確認いただけます。
[自治体・飼い主・ボランティア・事業者向けセミナーの概要説明]
私たちの知見を、皆様の地域や組織における確実な備えにお役立てください。










