2019年5月、東京都北区の赤羽会館を会場に、「ペット防災セミナー」を開催いたしました。

このセミナーは、甚大な被害をもたらした熊本地震での実際のペット支援活動から得られた貴重な経験と、その後の詳細な検証結果を踏まえ、「災害時におけるペット支援はどうあるべきか」という課題を主要テーマとして企画したものです。

講演では、熊本地震の事例を基に、まず災害発生時および復旧期における基礎自治体が担うべき役割と具体的な行動指針、次に混乱の中で必要とされるペット専門ボランティアの効果的な支援策と受け入れ体制の構築、そして何よりも重要となる行政、民間団体、地域住民、そしてペット関連事業者が平時から連携を深める「官民連携」の具体的な方策とその重要性について、詳細に解説いたしました。

当日は、関東圏を中心に、ペットの福祉と安全を守る最前線でご活躍されている動物愛護推進員の皆様、各自治体で防災や動物愛護行政を担当されている職員の方々、政策決定に関わる議員の先生方、そしてペット関連産業の事業者の方々など、非常に多岐にわたる立場から200名を超える熱心な方々にご参加いただきました。

参加者それぞれの視点からの活発な質疑応答や意見交換も行われ、今後のペット防災体制の強化に向けた課題共有とネットワーク構築の貴重な機会となりました。

このセミナーの開催にあたりましては、関東地域の多くの関連団体、ならびに個人の皆様より、会場準備、広報活動、当日の運営に至るまで、言葉では言い尽くせないほどの多大なるご支援とご協力を賜りました。

この場をお借りし、改めて心より厚く御礼申し上げます。皆様の温かいお力添えがあったからこそ、本セミナーを成功裏に終えることができました。