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活動の記録

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活動記録

静岡県動物保護協会主催「災害時のペット支援セミナー」被災者支援としてのペット支援

令和4年(2022年)7月、静岡県動物保護協会様が主催された「災害時のペット支援セミナー」にて、当法人の代表が講師として登壇いたしました。

本セミナーはオンライン形式で開催され、静岡県内の自治体関係者をはじめ、災害時動物愛護ボランティアリーダー、獣医師会の皆様など、実際の支援体制構築に関わる多くの方々にご参加いただきました。

当法人が熊本地震などの被災現場で、行政と連携しながら長期的な支援を行ってきた経験を基に、災害時におけるペット支援の具体的な考え方と、平時からの備えの重要性をお伝えしました。

災害時のペット支援は「被災者支援」である

災害時におけるペット支援の基本は、単なる動物保護ではなく「被災者支援」として位置づけることです。

環境省が策定した「人とペットの災害対策ガイドライン」においても、支援の土台は飼い主自身の「自助」をサポートすることにあると明確に示されています。

避難所等におけるペットの適正飼養(鳴き声対策や衛生管理など)をサポートすることは、動物の命を守るだけでなく、ペットを飼育していない他の被災者とのトラブルを未然に防ぐことに直結します。
衛生管理に関するルールが機能しなければ、避難所全体の生活環境が悪化するためです。

したがって、ボランティアや行政によるペット支援は、被災者全体の生活環境を保全し、飼い主の円滑な生活再建を後押しするための重要なアプローチとなります。

さらに、支援の対象は避難所に同行避難しているペットに限定されません。
在宅避難やみなし仮設住宅、応急仮設住宅で過ごす飼い主に対しても、状況に応じた継続的なサポート体制を構築することが求められます。

環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」リンク

 静岡県の災害時ペットボランティア制度の意義と課題

静岡県では、災害時のペット支援に向けた独自のボランティア登録制度が整備されています。

災害発生時の混乱を最小限に抑えるためには、平時から自治体、獣医師会、ボランティアが役割分担を明確にし、顔が見える関係性を構築しておくことが不可欠です。
そのため、このような公的な登録制度が存在すること自体が、非常に先進的であり大きな意義を持っています。

一方で、本セミナーでは制度をさらに実効性の高いものへ昇華させるための課題も共有させていただきました。

一つは、ボランティア向けの研修内容が一般的な知識に留まりやすく、現場の現実に即した対応力が育ちにくい点です。もう一つは、ボランティアの役割が「災害発生時」にのみ特定されがちである点です。

 平時からの啓発活動が災害時のリスクを軽減する

ボランティアが担うべき最も重要な役割は、災害発生時ではなく、平時における飼い主への適正飼育の啓発活動です。

平時から迷子札の装着、クレートトレーニング、不妊去勢手術の実施などを地域に推進することが、結果的に災害時の同行避難を円滑にし、トラブルの発生リスクを大幅に軽減します。

災害発生後に急ごしらえの対応を行うのではなく、平時の啓発活動を通じて地域の飼い主の意識を高めることこそが、最大の防災対策となります。

静岡県動物保護協会の皆様、ならびにご参加いただいた関係機関の皆様には、この場を借りて深く御礼申し上げます。

当法人としても、本セミナーでの議論を活かし、引き続き全国の自治体と連携した実効性のあるペット防災体制の構築に尽力してまいります。

当法人が北九州市のペット同行避難マニュアル作成を支援

北九州市飼い主と避難所運営者のための手引きはこちら

【実践的な知見に基づくセミナーのご案内】

NPO法人ペット防災ネットワークでは、実際の被災地支援で得た経験とその後の検証に基づき、現場で真に役立つ「実践的なセミナー」を提供しています。

自治体、飼い主、ボランティア、そして事業者の皆様、それぞれの立場に最適化したプログラムの詳細は、以下の案内ページよりご確認いただけます。

[自治体・飼い主・ボランティア・事業者向けセミナーの概要説明]

[これまでの開催実績・検証に基づく活動記録の一覧]

私たちの知見を、皆様の地域や組織における確実な備えにお役立てください。

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