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【監修報告】福岡スマートシティコミュニティペット防災プロジェクトを監修しました

2022年福岡スマートシティペット防災プロジェクトは、Fukuoka Smart City Community(FSC)が市民参加型で実施した「防災選」というユニークな取り組みから生まれたペット防災プロジェクトです。

FSCとは2020年に発足した福岡の異業種8社とオブザーバー福岡市による共同事業体です。”福岡が100年先も選ばれるまちであること”に貢献すべく様々な取り組みに挑戦しています。

「防災選」とは?

「防災選」は、福岡を拠点とする異業種企業(LINEヤフーコミュニケーションズ※旧LINE Fukuoka、福岡銀行、ホームセンターのグッデイなど)と福岡市による共同事業体「Fukuoka Smart City Community(FSC)」が主催した、市民参加型のオンライン投票プロジェクトです。

企業や行政が次に取り組むべき「防災の課題」を、トップダウンで決めるのではなく、市民自身の声(投票)によって決めるという、全国的にも非常に珍しい試みとして2022年春に実施されました。

市民の投票で「ペット防災」が第1位に

このプロジェクトでは、あらかじめピックアップされた9つの防災課題候補の中から、総数約1万1,000票もの投票が行われました。

その結果、「ペット防災(ペットとの避難や備え)」に関する課題が1,864票を集め、第1位に選ばれました。この圧倒的な投票数は、「災害時に大切なペットの命をどう守ればいいのか」と不安に感じている市民がいかに多いかという、地域社会のリアルな課題を浮き彫りにするものでした。

これを受け、FSCは2022年9月1日の「防災の日」に本プロジェクトを開始しました。

プロジェクトの核:「ペット防災の3カ条」で、いざという時の備えを分かりやすく

「災害時、ペットのために何をすればいいの?」そんな飼い主さんの不安に応えるため、「ペット防災の3カ条」を策定しました。

まず、自分自身をまもる!次に、うちの子(ペット)をまもるための「備え」をする!そして、まわりに迷惑をかけないように「普段からちゃんとする」!

この3つのシンプルな指針は、複雑に思われがちなペットの防災対策を分かりやすく整理し、具体的な行動を促すものです。

災害への備えは、情報量の多さから敷居が高いと感じられがちですが、この「3カ条」は、飼い主の皆様が災害時に取るべき行動を明確に示し、ペットとの避難生活における心理的なハードルを下げることを目指しています。

飼い主さんが平時から知っておくべき基本事項については、当ホームページでも正しいペット防災の知識を得る「ペット防災ガイド」にまとめていますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

主な活動内容:意識啓発からデジタル技術活用まで、多角的なアプローチ

本プロジェクトでは、ペット飼い主の防災意識向上と具体的な準備行動の促進を主な目的とし、福岡市内を中心にFSC参画企業や専門家と連携し、多岐にわたる啓発活動を展開しました。

1. 「もしも」に備える「ペット情報カード」の開発と配布

災害時にペットと離れ離れになったり、飼い主自身が動けなくなったりする事態を想定し、ペットと飼い主の重要情報を記載できる名刺サイズの「ペット情報カード」を開発。

FSCオリジナルデザインで7,000枚を製作し、参画企業の店舗等を通じて無料配布しました。

このカードは、常に携帯することで、万が一の災害時におけるペットの安全確保に繋がります。

嘉穂無線ホールディングス株式会社(グッデイ):全店舗でのペット防災コーナー設置

ペット情報カード無料配布(約5,000枚計画)

ペットフード等のサンプリング、避難アイテム約30種の特設売場展開

九州旅客鉄道株式会社(JR九州):JR博多シティ内ペットショップ「P2」でのペット情報カード無料配布。

西日本鉄道株式会社(西鉄):ソラリアプラザ内ペットショップ「P2」でのペット情報カード無料配布。

福岡地所株式会社:マリノアシティ福岡内「マザーガーデン&ペットパラダイス」でのペット防災コーナー設置

ペット情報カード無料配布。運営商業施設での福岡市「備蓄促進キャンペーン」への参画。

2. デジタル技術で支えるペットの防災と災害対策

NoseID(ノーズアイディー)アプリとの連携: 株式会社S’moreが開発した、犬の鼻紋(びもん)をAIで認証し個体を識別するアプリ「NoseID」と連携。

この技術は、災害時の迷子犬の早期発見に貢献することが期待されます。

さらに、犬同伴可能な避難所を検索できる「防災マップ」機能や、ペットの医療情報などを登録・共有できる機能も提供し、飼い主の災害への備えをデジタル面からサポートします。

福岡市LINE公式アカウントの活用: 福岡市LINE公式アカウントが提供するハザードマップや避難所情報を確認できる「避難行動支援」機能を改めて周知。

災害発生時、飼い主が迅速かつ的確に避難行動をとれるよう支援します。

3. 企業・行政との強力な連携体制

上記以外にも、多くのFSC参画企業・団体にご協力いただきました。

株式会社福岡銀行:公式YouTubeチャンネルにて、ペットのための積立を推奨する動画を公開し、日頃からの備えの重要性を発信。

LINE Fukuoka株式会社:福岡市LINE公式アカウントにおける機能提供を通じて、市民の防災行動をサポート。

西部ガスホールディングス株式会社、株式会社西日本シティ銀行:広報支援を通じて、プロジェクトの認知度向上に貢献。

これらの取り組みは、物理的なカード配布といった伝統的な手法と、スマートフォンアプリやLINEといったデジタルツールを組み合わせることで、より多くの市民に情報を届け、ペット防災意識の底上げを図るものです。

プロジェクトの意義と今後の展望:災害に強いペット共生社会の実現に向けて

福岡スマートシティペット防災プロジェクトは、市民の「ペットを守りたい」という強い想いから生まれました。

アンケートや避難訓練を通じて飼い主の課題を深掘りし、企業や専門家と連携して具体的な解決策を形にしていくプロセスは、まさに市民参加型のスマートシティ実現に向けたモデルケースと言えるでしょう。

この福岡スマートシティペット防災プロジェクトの推進にあたり、私たちペット防災ネットワークは、プロジェクト全体の監修を担わせていただくとともに、その行動指針であり啓発の核となる「ペット防災の3カ条」の考案を行いました。

市民のニーズを起点としたこの画期的な取り組みに、専門的な知見をもって貢献できたことを大変光栄に思います。

尚このプロジェクト監修業務は内閣府国土強靭化民間の取り組み事例集に取り上げられました。

福岡ペット防災プロジェクトランディングページ 

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デザイン集団ハイタイドがデザインしたペット情報カードFukuokaSmartCityCommunityペット防災プロジェクト記者発表の様子FukuokaSmartCityCommunityペット防災プロジェクト記者発表の様子

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