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活動記録

東広島市「もしもの時のペット防災セミナー」活動報告:飼い主と行政の役割

熊本地震の検証に基づく多角的なアプローチ 平成30年8月5日および6日の二日間にわたり、広島県東広島市にて「もしもの時のペット防災セミナー」を開催いたしました。

本セミナーは、当法人が熊本地震の被災地で環境省や熊本県と連携しながら同行避難支援を行った経験を基に構成しています。

初日は平岩地域センターにて飼い主様向けの実践的なプログラムを、二日目は東広島市役所にて行政・ボランティア向けの政策的なプログラムを実施し、対象者の立場に合わせた多角的な視点からペット同行避難のあり方をお伝えしました。

平成30年8月 東広島市ペット防災セミナーの告知ポスター

災害を「じぶんごと」として捉える:飼い主向けセミナーの成果

災害時のペット同行避難において、最も基本となるのは飼い主による「自助」の徹底です。

熊本地震における支援現場では、事前の備えの有無が被災後のペットの健康や、飼い主自身の円滑な生活再建に直結する事実を確認しています。

8月5日のセミナーは、平成30年7月豪雨災害の直後という背景もあり、多数の飼い主様が真剣な面持ちで参加されました。

プログラムでは「熊本地震でペットと飼い主に何が起きたか」という現場からの報告をはじめ、犬のクレートトレーニングのデモンストレーション、非常食の食べ方の工夫などを解説いたしました。

さらには、シミュレーションゲームを通じて、具体的な避難行動を体験していただきました。災害を「じぶんごと」として捉え、平時から準備を進めることが、いざという時の適切な行動に繋がります。

▶飼い主の備え「ペット防災ガイド」はこちら

被災者全体の問題を防ぐ:行政・ボランティア向けセミナー

一方で、ペットの同行避難を飼い主の自己責任としてのみ扱うことは、結果的に避難所運営の大きな支障となります。被災地域におけるペット飼育者の割合を考慮すると、事前の同行避難支援ルールが未整備な状況下では、衛生管理等を巡るトラブルが発生しやすくなるためです。

8月6日に東広島市役所で開催した行政向けセミナー「熊本地震の検証に基づく同行避難支援のあり方と具体策」には、広島県動物愛護センターの職員様や市議会議員様、ボランティアの皆様が多数参加されました。

また、豪雨災害の現場や避難所を視察し、現地のボランティアの方々が、同行避難支援の「枠組み」がないために円滑に活動できない状況を共有しました。

行政が同行避難を放置すれば、それは飼い主だけの問題に留まらず、被災者全体の問題となります。行政が主導してガイドラインを策定し、獣医師会やボランティアと連携した体制を平時から構築することが不可欠です。

地域密着の動物福祉活動との連携がもたらす未来

地域に根ざした動物福祉団体の存在は、実効性の高いペット防災体制の構築において極めて重要です。

地域の事情に精通した団体との連携により、国が定める指針を各自治体の実情に合わせて具体化することが可能となります。

今回の東広島市でのセミナーは、地域密着で活動されている「ワンハート制作委員会」の古賀代表からの声掛けにより実現しました。

ここでの協働が現在の全国各地での活動展開や、内閣府「国土強靱化 民間の取組事例集」に掲載されるような民間企業との連携プロジェクトへの大きな契機となりました。

今後も全国の自治体や事業者との連携を深め、実効性のある同行避難支援体制の普及に努めてまいります。

内閣府『国土強靱化 民間の取組事例集』掲載のお知らせ

【実践的な知見に基づくセミナーのご案内】

NPO法人ペット防災ネットワークでは、実際の被災地支援で得た経験とその後の検証に基づき、現場で真に役立つ「実践的なセミナー」を提供しています。

自治体、飼い主、ボランティア、そして事業者の皆様、それぞれの立場に最適化したプログラムの詳細は、以下の案内ページよりご確認いただけます。

[自治体・飼い主・ボランティア・事業者向けセミナーの概要説明]

[これまでの開催実績・検証に基づく活動記録の一覧]

私たちの知見を、皆様の地域や組織における確実な備えにお役立てください。

平成30年8月 東広島市ペット防災セミナーの様子

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