はじめに：ローリングストックは難しくない！いつもの買い物が「ペット防災」になる

「防災のための備蓄」と聞くと、難しく感じるかもしれません。しかし、「ローリングストック法」なら、いつもの買い物のついでに無理なく実践でき、常に新鮮なフードを備えておくことができます。 これは、普段からペットフードや消耗品を少し多めにストックしておき、古いものから消費し、使った分だけ新しく買い足していく、非常にシンプルで効果的なペット防災術です。

やってみよう！ペットのためのローリングストック簡単5ステップ

この5つのステップを繰り返すだけで、自然と災害への備えができます。

STEP 1：知る（1日に必要な量を把握する）
まず、あなたのペットが毎日どれくらいのフード、水、トイレ砂などを消費しているか、正確に把握しましょう。これが備蓄量を決める基本になります。

STEP 2：買う（いつもより「+1」多めに）
普段の買い物で、フードならもう一袋、水ならもう一本、というように「いつもより少しだけ」多く購入します。これで、自動的に備蓄が始まります。

STEP 3：置く（古いものを手前に、新しいものを奥へ）
買ってきた新しいものは、ストック棚の奥へ。そして、もともとあった古いものを手前に置きます。この「先入れ先出し」のルールが、鮮度を保つ秘訣です。

STEP 4：使う（手前の古いものから消費する）
普段使うときは、必ず手前にある古いものから使い始めます。STEP3のルールを守っていれば、自然と古いものから消費できます。

STEP 5：足す（使った分だけ買い足す）
ストックしていたフードの最後の袋を開けたら、それが「買い足しのサイン」です。すぐに買い物リストに加え、次回の買い物で補充しましょう。

このサイクルを続けることで、常に一定量（例：7日分以上）の備えが家庭にある状態を維持できます。

ローリングストックを上手に続ける2つのコツ
このシステムを無理なく続けるために、以下の点も意識しましょう。

コツ①：適切な保管場所を選ぶ
備蓄品は、直射日光が当たらず、涼しく乾燥した場所に保管しましょう。高温多湿になる場所は、フードの品質を劣化させる原因になります。開封済みのフードは、密閉容器に入れるのがおすすめです。

コツ②：在庫チェックを習慣化する
「毎月1日」を在庫チェックの日と決めたり、スマートフォンのリマインダー機能で賞味期限を管理したりと、定期的に見直す習慣をつけることが成功の鍵です。

まとめ：無理なく続けることが最高のペット防災

ローリングストックは、一度きりの準備ではなく、日々の暮らしの中に溶け込ませる「習慣」です。この小さな習慣が、災害時にあなたと愛するペットの命と健康を守る、大きな力となります。今日からぜひ、始めてみてください。