感謝を込めて:螢雪学舎様からの心強い応援メッセージ

この度、当法人のサポート企業である茨城県鹿嶋市の学習塾「螢雪学舎」代表の角新一様より、心温まる応援メッセージを頂戴いたしました。
角様は、犬猫の不妊手術費用を支援する「けいせつ基金」も運営されており、平時から動物福祉にご尽力されています。そのようなお立場で、私たちの「ペット防災」の活動、特にその根底にある考え方に深くご共感いただけたことを、大変光栄に、そして心強く感じております。
いただいたメッセージは、私たちの活動の核心に触れる、非常に示唆に富んだ内容です。ぜひご一読ください。
螢雪学舎 角新一様からのメッセージ
はじめまして。NPO法人ペット防災ネットワークさんのサポート企業として登録させていただいております、茨城県鹿嶋市、螢雪学舎の角新一です。
私は、犬猫の不妊手術の推進を目的に、手術費用を支援する基金「けいせつ基金」を、茨城県鹿嶋市で運営する者です。ペット防災ネットワークの冨士岡さんとの接点は、そういった関係で…ということになります。
今回、サポート企業のお話を聞いた瞬間、是非とも!と、躊躇なく手を挙げましたが、「けいせつ基金」は全国の支援者の皆様に支えられている立場です。「けいせつ基金」は、他の団体をサポートできる立場にはありません。
そのため、私が経営し、地元で40年目を迎える学習塾「螢雪学舎」の名で登録させていただきましたことを、先にお伝えしておきたいと思います。
さて、ペット防災ネットワークの冨士岡さんには、私が日頃、共感しリスペクトしていることがいくつかあるのですが、そのうちの2点についてお話ししたいと思います。
共感①:「そなえ」への高い意識と考察力
1点目は、冨士岡さんの「そなえ」に対する、非常に高い意識です。
「賢者は悲観的に準備し、楽観的に対処する。愚者はその逆をやる」
という言葉を、いつだったか若い頃に聞いたことがあります。 災害など、毎日起こるものではありません。めったに起こらないとも言えます。 めったに起こらないと思うからなのでしょう、愚者とまで言わなくても、ごく普通の人でさえ「大丈夫大丈夫」と楽観的にとらえ、そのくせ、いざ事が起こると「もうおしまいだ…」とうろたえます。
しかし、皆さんもご承知の通り、日本は災害大国です。災害は、めったに起きないかもしれませんが、必ず起きます。 ここ茨城も東日本大震災の被災地でしたし、常総水害でもたくさんの住民が避難所生活を強いられました。 必ず起きるとわかっているのに楽観的にいられるのなら…やはりそれは愚かなことだと言わざるを得ません。
冨士岡さんは、2016年の熊本地震や、2020年の熊本豪雨を実際に経験されていますので、いざ事が起きたときの現地の準備不足や、それに伴う大混乱ぶりを、ご本人自身の目で見てこられました。だから、発する言葉の重みが違います。
しかし、その言葉の重みを生み出す源泉は、実際の経験・自らの体験、それだけだろうか?と考えますと 私はこう思います。冨士岡さんの言葉の重みの源泉は「考察力」にもあるのではないかと。
災害には、「初の…」だったり、「過去最大の…」だったりすることが多くあります。我々の想定を超えてくるのです。 そうだとすれば自ずと「体験したことがないことを考える力」が必要になります。「想像力」と言ってもいいかもしれません。
そして、ここは注目していただきたいのですが 冨士岡さんのその「考察力・想像力」のエネルギーは、主に被災者、つまり人間の方に向けられています。
「ペット防災」と謳っているのに不思議に思う方もおられるかもしれませんが、全く不思議なことではありません。 ペットに関わる問題は、災害時であれ平時であれ、結局は「人間の問題」です。ペットの幸不幸の全てに人間が関わっています。 こっちよりあっちを優先してる…というような話ではありません。犬や猫を思うからこそ「どうすれば…?」を、あえて人間の方に向ける。 「ペット防災」と言えば、どうしても犬や猫の方にばかり意識が向きがちですが、冨士岡さんは、そうではありません。
共感②:ペット防災の基本は「適正飼育」
2つ目は… さっきまで「経験」とか「考察力」とか、ペット防災に関する高度で特殊な見識の話をしていたのに、急に普通の話に戻っちゃうのですが 私は実は、こちらの方がすごいと思ってるんです。
それは何かといいますと 冨士岡さんは一貫してこう発信し続けています。 ペット防災の基本であり最重要なものは、普段の「適正飼育」である…と。
1つ目に挙げたような「経験」や「考察力」から得られた高い見識は、専門的に取り組んできた人でなければ持ち得ない、大変貴重なものですし、ペット防災セミナーに参加しようとする人たちも、きっとそんな話を期待するものなのでしょう。もちろん、そのような話題もたくさんあるのですが しかし冨士岡さんは、最終的には「適正飼育」とおっしゃいます。
同行避難か?同伴避難か?この言葉自体も、被災中の混乱の中で生まれた造語のような印象が私にはありますが、この2つがどう違うのか?あるいはそもそも違う言葉なのか?も、完全な共通認識にまでなっていない中、人とペットを一緒にする?それとも分ける?とか…事前に様々な対策を工夫し考えたところで、 普段の「適正飼育」がなってなければ、そのほとんどは計画通りにいくはずがないことばかりなんです。
ペット防災を、特殊な状況下の特殊な話にすることなく、普段の「適正飼育」に尽きると話す冨士岡さん。高度な見識がありながら、いえ、高度な見識があるからこそ、冨士岡さんが発するその言葉は、深く重く響きます。
「螢雪学舎」代表 角 新一
螢雪学舎 角様、改めて心強いメッセージをありがとうございました。
角様がおっしゃる通り、私たちの活動は、災害という非日常だけでなく、日常の「適正飼育」の重要性を伝え続けることに重きを置いています。そして、「ペット防災」は「人間の問題」であるという視点から、飼い主様自身の防災意識を高めるためのセミナーなども開催しております。
この活動を継続し、さらに多くの方へ届けるためには、私たちの理念にご賛同いただける企業・団体の皆様からのご支援が不可欠です。
共に、ペットと人が安心して暮らせる社会の「そなえ」を築いていきませんか?
サポート企業としてのご支援にご興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせください。皆様からの温かいご支援を心よりお待ちしております。
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