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自分を守る

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ペット防災「あなたが無事」でいること。

はじめに:ペット防災の絶対条件は「あなたが無事でいること」

災害時、かけがえのない家族であるペットを守るために、最も大切なことは何でしょうか。それは「まず、飼い主であるあなたが無事でいること」です。もしあなた自身が怪我をしたり、危険な状態に陥ってしまえば、愛するペットを守ることはできません。

だからこそ、日頃から「もしも」を「じぶんごと」として捉え、あなた自身の安全を確保する備えをすることが、最高のペット防災に繋がるのです。

ステップ1:地域の災害リスクを知る ハザードマップの確認

最初のステップは、お住まいの地域のハザードマップを確認することです。自宅周辺にどのような災害リスク(浸水、土砂災害、地震の揺れやすさなど)が潜んでいるかを知り、避難場所を把握することが、全ての備えの基本となります。

ステップ2:ペットと私の命を守る!自宅の安全対策チェックリスト

次に、あなたとペットが最も多くの時間を過ごす「自宅」そのものの安全対策を徹底しましょう。今日からできる具体的な対策をリストアップしました。

✅ ① 家具の固定と配置:ペットと人の安全な空間を守る
地震で家具が転倒すれば、怪我の原因や避難の妨げになります。

タンスや本棚、冷蔵庫などをL字金具や突っ張り棒で固定する。
ペットのケージやベッドの周りには、倒れたり落ちたりする物を置かない。
避難経路となる廊下やドア付近には物を置かず、常にスムーズに移動できるようにする。
✅ ② ガラスの飛散防止:足元の危険を取り除く
割れたガラスは、人もペットも傷つけます。特にペットは肉球を怪我しやすいため注意が必要です。

窓ガラス、食器棚、鏡などに飛散防止フィルムを貼る。
棚の高い場所にガラス製品など壊れやすい物を置かない。
✅ ③ 火災対策と初期消火の準備:二次災害を防ぐ
地震による火災は命を脅かす大きな脅威です。

ストーブの周りに燃えやすい物を置かず、ペットが近づけないようストーブガードを設置する。
感震ブレーカーの設置を検討する。
消火器の場所と使い方を家族全員で確認しておく。
✅ ④ ペットのための「安全地帯」の確保:パニックに備える
パニックになったペットが、危険な場所に逃げ込むのを防ぎます。

丈夫な机の下など、家の中で比較的安全な場所にクレートやベッドを置く。
普段からその場所を「安心できる避難場所」として慣れさせておく。
✅ ⑤ ライフライン停止への備え:在宅避難を支える
電気・ガス・水道が止まっても、数日間は生活できるように備えましょう。

人とペットの飲料水・食料を最低7日分以上備蓄する(ローリングストック法)。
懐中電灯、モバイルバッテリー、ペット用の防寒・暑さ対策グッズを準備する。
✅ ⑥ 建物の耐震性:究極の安全対策
可能であれば、専門家による耐震診断や耐震補強も検討しましょう。自宅の安全性が高まれば、「在宅避難」という重要な選択肢が現実的になります。

まとめ:「じぶんごと」の備えが、未来を守る力になる

災害は決して他人事ではありません。あなた自身が災害を「じぶんごと」として真剣に捉え、今日できることから一つひとつ行動を始めること。その備えが、あなた自身の安全を確保し、ひいては愛するペットの命と未来を守るための、最も確かな力となるのです。

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