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自分を守る

Protect yourself

同行避難への備え

ペット防災の常識『同行避難』

はじめに:「同行避難」はペットと飼い主の命を守る基本原則

大規模な災害が発生した際、「ペットと一緒に避難場所まで避難すること(=同行避難)」は、環境省も推奨する飼い主がとるべき行動の基本原則です。 「ペットがいるから避難できない」という状況は、飼い主自身の命をも危険に晒します。災害が起きたら「迷わず」ペットと一緒に避難を開始してください。

なぜ「置き去り」は絶対ダメ?同行避難が推奨される理由

過去の多くの災害では、ペットを置き去りにしたことで、たくさんの悲劇が生まれました。その教訓から、現在ではペットとの同行避難が強く推奨されています。

ペットの命を守るため: 置き去りにされたペットは、飢えや渇き、怪我の危険に晒され、命を落とす可能性が非常に高くなります。
飼い主自身の安全と心を守るため: 「ペットが心配で自宅に戻る」といった危険な行動を防ぎます。また、ペットがそばにいることは、困難な避難生活を乗り越えるための大きな心の支えとなります。
社会的な理由: 放浪するペットが人へ危害を加えたり、公衆衛生上の問題を引き起こしたりするのを防ぎます。
これらの理由から、「ペットも家族の一員として共に避難する」という考え方が、現在のペット防災の基本となっています。

いざという時に慌てない!「同行避難」3つの事前チェックリスト

同行避難をスムーズに実行するには、平時からの具体的な準備が不可欠です。お住まいの自治体の情報を元に、以下の3点を必ず確認しておきましょう。

✅ CHECK 1:避難所の場所
まず、自宅から最も近い、または安全に行ける指定避難所はどこか、防災マップや自治体のウェブサイトで正確に把握します。一つだけでなく、複数の候補をリストアップしておくことが重要です。

✅ CHECK 2:安全な避難ルート
普段使っている道が、災害時に安全とは限りません。複数の避難ルートを想定し、実際にペットを連れて歩いてみましょう。昼と夜の両方で危険な箇所がないか確認しておくことが、いざという時の落ち着いた行動に繋がります。

✅ CHECK 3:ペットの受け入れ条件
最も重要な確認事項です。 指定避難所がペットの同伴を許可しているか、事前に必ず確認してください。

その際、受け入れは可能か?ケージやキャリーバッグは必須か?ペット専用のスペースはあるか?(屋外か屋内かなど)必要な持ち物(予防接種証明書など)はあるか? といった具体的な条件まで、自治体の担当部署(防災課や環境衛生課など)に問い合わせておきましょう。

知っておきたい「同行避難」と「同伴(同室)避難」の違い

同行避難: 災害発生時に、飼い主がペットを連れて避難所まで安全に避難すること。これが大原則です。
同伴避難(同室避難): 避難所内で、飼い主とペットが同じ空間(部屋)で過ごすこと。
全ての避難所で同室避難ができるわけではありません。多くの場合、人の居住スペースとペットの飼育スペースは分けられます。この違いを理解し、どのような環境でも対応できるよう、ケージトレーニングなどの準備をしておくことが大切です。

まとめ:計画的な準備が、あなたとペットの未来を守る

事前の備えが、あなたと愛するペットの命運を左右します。どこへ、どのように、何を持って避難するのか。具体的な計画を立て、準備しておくことが、飼い主の最も重要な責任です。

同行避難を始めとしたルールはこちら環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」リンク

https://petbousai.jp/guide_category/guidelines