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ペット防災の鉄則!「まだ大丈夫」が命取り。空振りを恐れず早く逃げる

その油断が命取りに。「まだ大丈夫」という危険な思い込み

「今まで大丈夫だったし、今回も大したことないだろう」 災害が迫る中で頭をよぎる、こうした根拠のない自信や思い込み(正常性バイアス)こそ、あなたと愛するペットの命を脅かす最大の落とし穴です。

近年の日本では、これまでの経験則が通用しない「想定外」の災害が頻発しています。あらゆる災害から命を守る最大の鍵は、「正確な情報をもとに」「ためらわず早く避難すること」。このペット防災の鉄則を、今一度、胸に刻む必要があります。

なぜ「早めの避難」が絶対なのか?〜ペットと一緒ならなおさら〜

特に豪雨や台風など、進行が予測できる災害では、早めの判断と行動が命を守ります。状況が悪化し、道路が冠水したり、土砂で寸断されたりする前に避難を完了させることが何よりも重要です。

そして、忘れてはならないのが、ペットを連れての避難は、私たちが想像する以上に時間と手間がかかるという事実です。

ペットを落ち着かせ、キャリーケースに入れるのに手間取る
パニックを起こしたペットが隠れて出てこない
避難に必要なペット用品の準備に時間がかかる
ペットを抱えたり、複数のケージを運んだりするため移動速度が落ちる
「まだ大丈夫」ではなく、「もう危ないかもしれない」という危機意識を持ち、気象情報や自治体からの避難情報に注意を払い、ためらうことなく避難を開始しましょう。

「避難したけど何もなかった」は、最良の結果であり、最高の訓練

「結局、何も起こらなかった。避難して無駄足だったかな?」 そう感じることがあるかもしれません。しかし、それは決して無駄ではありません。むしろ、「何もなくて本当に良かった」という最良の結果です。

空振りを恐れて避難をためらい、万が一の事態に巻き込まれることこそ、絶対に避けなければなりません。

さらに、実際に避難を経験することは、いざという時のための最高の実践訓練になります。避難経路の危険箇所、持ち出す物の過不足、ペットとの移動のスムーズさなど、机上ではわからない課題が見えてきます。この経験こそが、次の災害への備えをより確実なものにしてくれるのです。

命を守る判断のために。情報収集と事前の備え

的確な避難判断のためには、信頼できる情報の入手が不可欠です。テレビやラジオに加え、気象庁や自治体のウェブサイト、防災アプリなど複数の手段で情報を確認しましょう。

ハザードマップの確認: 自宅周辺の浸水想定区域や土砂災害警戒区域などを事前に把握しておく。
避難所の確認: 同行避難が可能な避難所の場所やルールを、平時のうちに自治体に確認しておく。
公的情報を優先: 災害時にはデマも流れます。公的機関からの情報を最優先し、冷静に判断する。
まとめ:「じぶんごと」として捉え、ためらわず行動する勇気を
災害を「じぶんごと」として真摯に受け止め、常に最悪の事態を想定する。そして、その最悪を避けるために、勇気をもって「早めの避難」を徹底する。

それが、あなた自身と、かけがえのないペットの命を守る、最も確実な方法なのです。

避難情報(警戒レベル)の正しい見方を解説 

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