ミッション

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わたしたちが目指す社会

当団体のキャッチフレーズである「ペット防災 みんなの安心」

この言葉には、ペットの災害対策が、飼い主さんや大切なペットのためだけではなく、災害時に避難所などで共に過ごすことになる被災者のみなさん、また避難所を運営する避難所運営者のみなさん、さらには地域社会全体の安心に繋がるという想いが込められています。

平成28年に発生した熊本地震の経験から、ペットと飼い主が直面する多くの困難を目の当たりにしました。

慣れない避難所で不安に震えるペット、そして愛するペットを守ろうと必死な飼い主の姿。

混乱の中でも何とか工夫しながらペットを受け入れようとしていた避難所運営者の方の努力。

人とペットが共に安全に避難し、安心して過ごせる環境が十分に整っていなかったあの時の現実は、今も鮮明に胸に刻まれています。

そして、熊本地震以降も、各地の災害で「同行避難」という言葉の理解や準備が追いつかず、現場では依然として混乱が生じている状況を目の当たりにし、問題の根深さを痛感しています。

「同じことを二度と繰り返さない」——その強い決意は、被災地で感じた無力感と。大変な状況でも笑顔で復興に向かう被災者のみなさんとの絆から生まれました。

私たちの活動の最終的な目的は、災害発生後に慌ただしく支援に駆けつけるのではなく、平時からの備えと正しい知識の普及、そして地域コミュニティの連携を深めることによって、災害時にも過度な支援を必要としない、人とペットが当たり前に安全を確保できる状況を作り出すことです。

この活動は私たちだけのものではありません。全国の同じ思いの仲間がいることを信じ、その輪を広げていきたいという願いのもと、NPO法人ペット防災ネットワークは設立されました。

この経験を風化させることなく、未来への教訓として繋いでいくこと。それが私たちの変わらぬ想いです。