ボランティア・事業者向け
地域でのペット防災の推進
【ボランティア・事業者向けセミナー】実体験から学ぶ災害時のペット支援と連携
「地域のために何かしたい」 「自社の持つ専門知識やリソースを、災害時のペット支援に役立てたい」
そんな高い志を持つ、地域のペット防災ボランティア、動物取扱事業者、そして防災関連事業者の皆様へ。
多くのペット防災セミナーは、飼い主さん向けの「備え」を中心に語られています。しかし、実際に災害が発生した時、現場で支援の担い手となる皆様に本当に必要なのは、一歩踏み込んだ「実践的な支援スキル」と「組織間の連携ノウハウ」ではないでしょうか。
本セミナーでお伝えする最も重要な基本原則。 それは、「災害時のペット支援は、動物愛護活動ではなく『被災者支援』である」ということです。
熊本地震での長期に渡るペット同行避難支援の現場責任者として、私たちが目の当たりにしたのは、「ペット支援=被災者の命と生活を守ること」という紛れもない事実でした。 この原則を胸に、机上の空論ではない、被災現場で本当に役立つ「生きた知識」を学びませんか?
こんな課題や不安を抱えていませんか?
<ボランティア・支援者の方>
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地域で活動しているが、実際の被災経験がなく、いざという時に動けるか不安。
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善意のつもりが、かえって現場を混乱させる「ありがた迷惑」にならないか心配。
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行政や他の団体とどう連携すればいいか分からず、活動が前進しない。
<動物取扱事業者・防災関連事業者の方>
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ペットサロンやホテルとして、自社のリソース(施設、物資、技術)をどう役立てれば良いか知りたい。
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自治体と「災害協定」を結びたいが、平時からどのような関係を築くべきか分からない。
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防災グッズを開発・販売しているが、被災地で「本当に必要とされる機能」を知りたい。
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自社の事業継続計画(BCP)と地域貢献(CSR)をどう両立させるべきか悩んでいる。
もし一つでも当てはまるなら、このセミナーはあなたのためのものです。
本セミナーで得られる「現場で動ける力」「平時の役割」
本講座は、教科書的な一般論ではありません。実際の被災現場で指揮を執った講師が、成功と失敗の両面から得た「生きた知識」だけを凝縮してお伝えする実践講座です。
【ボランティア向け】実践的な災害時のペット支援のあり方
1. 災害ボランティアとしての「心構え」
支援の第一歩は、支援者自身の安全確保から始まります。「被災者支援」という大原則のもと、現場で求められる振る舞い、情報の取り扱い、そして災害時のペット支援活動の本質について理解を深めます。
2. 行政・獣医師会との「実践的な連携方法」
災害現場は、自治体(災害対策本部、保健所)、獣医師会、NPOなど様々な組織が動きます。各組織の役割と限界を正確に理解し、平時から「顔の見える関係」を構築するための具体的なアプローチ方法を習得します。 事業者の方には、自治体との災害時応援協定の締結に向けたポイントや、平時の協力体制の築き方についても解説します。
3. 多頭飼育環境下での「シェルターメディスン」
避難所や一時預かり施設など、高密度な環境では感染症やストレス管理が命に関わります。個人の飼育ノウハウとは異なる、集団管理のための衛生対策、ゾーニング、ストレスケアといった「シェルターメディスン(群管理)」の基礎知識を学びます。
4. 経験に基づく「ケーススタディ」
「避難所に行って、まず最初にすべき事は何か?」 過去の災害事例を基に、具体的なシチュエーションで対応策を考えます。良かれと思った行動が招いた失敗例や、現場の混乱を収束させた成功例から、様々な状況に対応できる応用力を養います。
【事業者向け】自社の強みを活かす地域貢献と事業継続
動物のプロフェッショナル、あるいは防災のプロフェッショナルだからこそ、発災時だけでなく「平時」から担える重要な役割があります。本セミナーでは、自社の強みを活かした地域防災への参画モデルを提案します。
1.日頃からの事業者の役割:地域の「防災拠点」としての機能 災害時の支援は、日々の業務の延長線上にあります。
動物取扱業者様: 飼い主様との日常的な接点を活かし、ワクチンの接種状況確認、マイクロチップの装着啓発、クレートトレーニングの推奨など、「適正飼育=防災」の意識を地域に浸透させる啓発拠点としての役割。
防災関連事業者様: 地域の防災訓練への参加やワークショップの開催を通じ、正しい防災用品の使い方を普及させ、地域の防災リテラシーを底上げする役割。
2.地域との連携:「顔の見える関係」と協定の締結 いざという時、連携協定や事前の取り決めがない状態で動くことは、現場の混乱を招きます。
行政との連携: 自治体との「災害時応援協定」の締結に向けた具体的なアプローチ方法や、平時からの情報交換の重要性について。
地域コミュニティとの連携: 地元の自主防災組織や獣医師会と繋がりを持ち、「何かあったらあのお店・あの会社に相談できる」という信頼関係(顔の見える関係)を築く方法。
3.有事の際の具体的支援:プロの技術とリソースの提供 平時の信頼関係があってこそ、発災時に以下の支援がスムーズに機能します。
動物取扱業者様: 一時預かりスペースの提供、トリミング技術による被災ペットの衛生支援、フードや物資の供給網としての機能など。
防災関連事業者様: 被災現場のリアルなニーズに基づいた物資提供、および現場の声を反映した「本当に役立つ」防災商品・サービスの開発など。
これらは単なる社会貢献(CSR)にとどまりません。地域社会の早期復興に貢献することは、自社の顧客を守り、市場を維持することに直結します。すなわち、災害に強い企業体質を作る「事業継続計画(BCP)」そのものなのです。 「選ばれる事業者」になるための、効果的な支援計画を共に考えましょう。
※オンライン対応可
よくあるご質問
- Q. 災害時ペット支援ボランティアリーダーに求められる役割と心構え、必要なスキルは何ですか?
- A. 災害ボランティアの基本原則、現場で求められる心構え、そして関係機関との連携方法、シェルターメディスンなど、被災地の現場で役立つスキルと考え方を総合的に習得します。
- Q. 災害時に自治体や地元獣医師会とスムーズに連携するための具体的な活動方法を学べますか?
- A. はい、各組織の役割を理解し、円滑な情報共有と役割分担を進めるための具体的な方法や、連携コーディネートのスキルを習得できます。
- Q. 避難所における多頭飼育環境での動物の健康管理「シェルターメディスン」とは何ですか?
- A. 避難所など多頭飼育環境における動物の管理法方法、、感染症予防や衛生対策などです。
- Q. 災害時ペット支援の実践的ケーススタディとして、どのような被災地事例や教訓を学べますか?
- A. 長年にわたる被災現場でのペット同行避難支援の経験に基づいた、成功事例と失敗の教訓を凝縮して学び、応用力を養います。
- Q. 動物取り扱い事業者として地域のために何かしたいのですが、具体的に学べますか?
- A. 災害時だけでなく、「平時」からの取り組みが非常に重要です。平時の活動を通じて地域や行政との信頼関係を築くことが、有事の際のスムーズな連携につながります。その具体例について学べます。
- Q. 動物取扱事業者として、自社の施設や商品を支援に役立てたいです。
- A. はい。自社の強みを活かした支援計画の立て方から、実際の支援経験に基づいたペット防災用品へのアドバイスも行います。
共に「災害に強い地域」を作りましょう
私たちの活動は、一人の力、一つの団体の力では限界があります。 しかし、同じ志と正しい知識を持ったボランティア、そして専門性を持った事業者が各地に増えることで、救える命、支えられる心は確実に増えていきます。
あなたのご参加を、心よりお待ちしています。 ※オンライン開催、講師派遣のご相談も可能です。
▶これまでの詳しい活動実績はこちら https://petbousai.jp/works
▼お申し込み・お問い合わせ 被災したペットと飼い主の、本当の支えになりたい。その強い想いを持つあなたのご参加をお待ちしております。https://petbousai.jp/contact



