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Just in case Preparation

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ペット防災 備蓄品完全チェックリスト

はじめに:備えは愛情。ペットの命を守るための準備を始めよう

災害時、飼い主であるあなたにしか、その小さな命は守れません。公的な支援がすぐには届かない事態を想定し、事前に備えておくことが何よりも重要です。 この記事でご紹介するチェックリストは、私たちの災害支援の現場での経験に基づいたものです。ペット防災の専門家として、本当に必要な備蓄品を網羅しました。ぜひ、ご自宅の備えを確認しながらお読みください。

レベル1:命のライフライン(最優先で確保)

これらはペットの命に直結する最重要アイテムです。物流が止まっても困らないよう、多めに備蓄しましょう。

療法食・常備薬
数量: 最低でも1ヶ月分以上
ポイント: かかりつけの獣医師に相談の上、処方してもらいましょう。災害時には動物病院も機能停止する可能性があります。
薬の処方箋や説明書のコピー
ポイント: 薬そのものがなくなっても、情報があれば他で入手できる可能性が生まれます。

レベル2:基本の備え(最低7日分以上)

生命維持に不可欠な食料と水は、普段から使いながら買い足す「ローリングストック法」で備えるのがおすすめです。

フード・おやつ
数量: 最低7日分以上(できれば2週間分)
ポイント: 普段から食べ慣れているものを。アレルギー対応食の場合は特に念入りに備蓄してください。
飲料水
数量: 最低7日分以上
ポイント: 清潔な水を確保しましょう。普段飲んでいる水(水道水、特定のミネラルウォーターなど)があれば、それに合わせるのが理想です。
食器類
ポイント: 普段使いの物に加え、割れにくい素材(ステンレスやシリコン製)のものや、折り畳み式のものがあると避難時に便利です。

レベル3:避難生活の質向上(心と体のケア)

慣れない避難生活でのペットのストレスを軽減し、衛生的に過ごすためのアイテムです。

キャリーバッグ、ケージ
ポイント: 避難時の安全確保と、ペットのパーソナルスペースとして必須です。普段から「安心できる場所」として慣れさせておきましょう(ハウス・トレーニング)。
首輪・ハーネス・リード
ポイント: 予備も準備しておくと安心です。必ず連絡先を明記した迷子札を装着してください。パニックによる逃走防止の命綱です。
トイレ用品とケア用品
具体例: ペットシーツ、猫砂、うんち袋、消臭剤、ウェットティッシュ、タオル、ブラシ、ドライシャンプーなど
ポイント: 避難生活での衛生管理は、トラブル防止の観点からも非常に重要です。断水時にも役立ちます。
心のケア用品
具体例: おもちゃ、匂いのついたタオルなど
ポイント: 普段から愛用している物や、飼い主さんの匂いがついた物は、ペットの心の安定剤になります。

レベル4:万が一への備え(情報と便利グッズ)

避難生活を乗り切るために、さらに役立つアイテムです。

ペットの情報がわかるもの
具体例: ワクチン接種証明書、健康記録、ペットの写真(飼い主と一緒のものも)のコピーやデータ
ポイント: 避難所での受付や、万が一はぐれた際の捜索、動物病院の受診時に必要です。マイクロチップ登録情報の控えも忘れずに。
季節に応じた暑さ・寒さ対策グッズ
具体例: 冷却マット、携帯扇風機、毛布、ペット用カイロなど
ポイント: 災害は季節を選びません。日本の気候に合わせた準備が不可欠です。

その他あると便利なグッズ

具体例: ガムテープ、軍手、ビニール袋など
ポイント: ケージの補修やゴミ処理など、多用途に使えて便利です。

まとめ:今日から始める「ローリングストック」で万全の備えを

このリストを参考に、まずはご自宅の備えを確認することから始めましょう。そして、フードや水、トイレ用品など消費するものは、少し多めにストックしておき、古いものから使って、使った分を買い足す「ローリングストック」をぜひ実践してください。

▼ローリングストックについてはこちらhttps://petbousai.jp/guide_category/rolling-stock

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備蓄品を揃えることは、ペット防災の第一歩です。しかし、それらを災害時にどう活用するか、ペットがストレスを感じた時にどう対応するかといった知識も同じく重要です。 私たちNPO法人ペット防災ネットワークでは、そうした実践的な知識を学べるセミナーを定期的に開催しています。備えを万全にするために、ぜひご参加ください。

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